旅人の手作り本の作り方
無線綴じの本の作り方
●無線綴じとは、糸やホッチキスを使わないで、本の背を糊や接着剤で綴じて作る本のことです。
●この綴じ方は、単行本や文庫本など、ほとんどの本に広く使われています。 |
これから紹介する本の作り方は、私が日頃行っている方法です。ある人からは、ここは違うというところがあるかと思いますが、そこはお許しください。 |
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用意するもの |
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厚手のボール紙2枚(大きさは本のサイズ。横幅は本体と同じ長さで、高さは本体より5ミリほど短くします) |
カッターナイフ(大型が扱いやすい) |
糸鋸(百円ショップで手に入ります) |
目玉クリップ(大きなものを二つから三つ) |
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木工ボンド |
ボンドを塗る 筆 |
千枚通し |
ものさし(曲尺が便利です) |
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乾燥台(皿立を利用しています。) |
カッターマット |
圧縮板(厚手の板2枚) |
寒冷紗(画材店で手に入ります。ガーゼも代用品になります) |
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本にする印刷物 |
裏表紙の紙2枚 |
表紙1枚 |
カバー表紙1枚 |
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1 本にする印刷物を半分に折る |
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本のページ順に並べた印刷物を1枚ずつ丁寧に半分に折っていきます。 |
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2 ボール紙でサンドイッチにし、目玉クリップで挟む |
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本体をきちんとそろえた後、ボール紙でサンドイッチにし、目玉クリップで挟みます。 |
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本体の背を上にする |
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3 背に切り込みを入れる |
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本の背になる面を、糸鋸で1ミリくらいの切り込みを入れていきます。間隔は5ミリから10ミリくらいがいいでしょう。 |
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切り込みを入れている時に、本体がずれた時は、後で直します。 |
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4 木工ボンドで背を固める |
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ズレがないか確認した後、木工ボンドを本体の背に塗ります。木工ボンドは筆を使うと塗りやすいです。
塗った後は乾くのを待ちましょう。
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背にボンドを塗る。 |
塗り終わったら、目玉クリップの位置を変えて、塗った所の近くのボール紙を挟んで、抑え、ボンドが乾くのを待つ。 |
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5 本体を圧縮して形を整える |
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木工ボンドは、2〜3時間で乾きます。乾いたら、本体を圧縮して形を整えます。圧縮の方法は、板を敷き、その上に本体を載せ、その上に板を被せ、さらにその上に人が乗ります。人間プレス機です。 |
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6 飾りの裏表紙を貼る |
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本の形になりました。次は飾りの裏表紙を貼ります。裏表紙の紙を半分に折り、端に木工ボンドをつけて、本体の表と裏に貼れば、さらに本らしくなります。 |
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7 寒冷紗を背に貼る |
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本体の背の長さよりは小さめで、背の幅より大きめの寒冷紗を本体の背になる所に木工ボンドで貼ります。
寒冷紗は、本体がバラバラになるのを防ぐ役目があります。 |
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8 表紙に折り目をつける |
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本体に表紙を木工ボンドで貼れば完成です。表紙は、少し本体より大きめのものを用意した方がいいです。後で切断して仕上げます。
表紙の背になる所を、本体の厚さの幅で折り目を付けて貼ると、きれいに貼れます。折り目は、千枚通しで線を引いてつけます。 |
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9 表紙を本体に貼る |
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木工ボンドは、本体の寒冷紗のところに塗り、表紙を貼ります。
続いて、表紙の端になるところに木工ボンドをつけ、裏表紙を貼ります。裏表紙に木工ボンドを付けると、紙が水を吸って伸びるので、貼った後ゆがみができることがあります。表紙に木工ボンドを付けた方がいいしょう。 |
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10 表紙の余白を切断して仕上げる |
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表紙の余白部分をカッターで切断して、仕上げます。 |
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表紙の紙を豪華にすれば、立派な本になります。 |
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11 表紙カバーをつける |
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表紙カバーを印刷して、本を包めば、立派な本が完成します。 |
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